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疾駆/chic第4号の特集は、「熊野」です。
最近では、熊野古道やその地に点在する霊場が世界遺産に登録されたこともあって、日本の「聖地」として注目を集めています。熊野は昔から地の果てと言われたり、摩訶不思議な逸話がたくさん生まれたりと、人と自然が特殊な関係を築いてきた場所でもあります。
地域の歴史研究家、奥深い山中で修行を続ける修験者、熊野でへき地医療に従事する医師、蔵を引き継できた酢の醸造職人、熊野を拠点に活動をするギタリストなど、様々な方にお話をうかがいました。多彩な人々の語りを通して熊野の魅力を伝えます。
ゲストの今までとこれからの人生についてインタビューをする連載「ここまで、ここ、ここから」では、画家の五木田智央さんを取材。五木田さんが毎日通って作品を制作するアトリエで、幼い頃のことから、これからのことまでを聞きました。
ゲストの自宅にうかがいインタビューを行う連載「住む、の色々」では小説家の戌井昭人さんが登場。
ビルの屋上にあるプレハブ小屋が戌井さんの住まい。居心地のいい部屋で、住まいのこと、街歩きのことをうかがいました。
また今号より、新たに2つの連載がスタートします。「アーティストの皿」(ゲスト:写真家・川内倫子さん)では、毎回異なるアーティストに作ってもらう手料理を通して、作品創作の裏側に潜むアイデアに迫ります。
「横組み用書体をつくってみる」では、パソコンなどで用いられる書体設計の第一人者、鳥海修さんが本誌「疾駆」用に新たに書体を生み出す過程を綴ります。
第4号目次
特集「熊野」
熊野へ
旅のはじまり/生活の道≠信仰の道, 熊野古道/海の道
熊野で
自然と人で, 歴史を作り出す/それはとても美味しい那智の滝水/
朝起きたときに今日も生が続いていることに感謝をする/
ギタリストの濱口祐自さんに, 海, 山, 鳥もち, 毒饅頭の話しを聞く/
全ての理に適ったものではないと, 作ったとしても, いずれ壊れていく
連載
衣から振り返る ゲスト/DIGAWEL 西村浩平
ロ・サンジンシリーズ ゲスト/石田尚志さん, 由維子さん
モームと L PACKの8月 宮城太
立日 蓮沼執太
遠くの羽音 村瀬恭子
空間感 安東陽子
ワード プレス 萩原俊矢
けわふもの 鈴木俊晴
良口雑言 保坂健二朗
ブックケース・スタディ 中島佑介
横組み用書体をつくってみる 鳥海 修
アーティストの皿 川内倫子さん
Flourish 田口一征
住む, の色々 戌井昭人さんを訪ねる
ここまで, ここ, ここから 五木田智央さん
かげろうのやうに 花代
書物の周縁, 周縁の書物 古賀稔章