第8号は、「浅草」特集です。
今から遡ること100年くらい。明治、大正、昭和のはじまりにかけて、日本が広く世界の文化を受け入れ始めた頃、面白い見世物や人々が集まり、モダンな文化を花開かせた中心のひとつが浅草でした。数多くの小説の舞台になるかと思いきや、エログロナンセンスと形容されるような文化の巣窟になったりと、玉石混交の魅力を放っていたのが浅草です。21世紀の今、浅草はどうなっているでしょうか?時代は大きく変わりましたが、今も多くの人を惹き付ける浅草とは、はたしてどういう場所でしょうか?小説家の滝口悠生さんとともに浅草を取材しました。滝口さんが原稿用紙に手書きで書き下ろしたエッセイが特集を彩ります。
第8号目次
特集・浅草
「浅草」滝口悠生
浅草 02 / “0”の”0”の空点から
連載
アーティストの皿 近藤恵介さん
立日 蓮沼執太
ブックケース・スタディ 中島佑介
けわふもの 鈴木俊晴
良口雑言 保坂健二朗
横組み用書体をつくってみる 鳥海修
ワードプレス 萩原俊矢
モームとNAKAYOSIの10月
遠くの羽音 村瀬恭子
Flourish / かげろうのやうに 花代
書物の周縁、周縁の書物 古賀稔章